FC2ブログ

彼方の友へ


91PigYKfbCL.jpg

伊吹有喜『彼方の友へ』(実業之日本社)読了。

― 平成の老人施設でまどろむ佐倉波津子に、赤いリボンで結ばれた小さな箱が手渡された。「乙女の友・昭和十三年 新年号附録 長谷川純司 作」。そう印刷された可憐な箱は、70余年の歳月をかけて届けられたものだった。昭和初期から現在へ。雑誌の附録に秘められた想いとは―。 

BOOK データベースより

舞台は昭和12年、出版社・大和之興業社。

少女雑誌「乙女の友」は、有賀憲一郎が詩を書き

長谷川純司が表紙や挿画を担当。

ゴールデンコンビとして少女たちのなかでも人気が高かった。

そして、佐倉波津子も魅せられた一人だ。

彼女は、縁あって大和之興業社へ入社。

有賀憲一郎の下で雑用係として働くことになるのだが。


高学歴の編集部の皆さんを前に

波津子は自信なさげの様子でおろおろするばかりです。

でも、周りが「あっ」と声に出してしまうほど、大胆な行動に出ることもあり

読んでいて楽しかったです。

戦中の厳しい監視体制のときでさえ、創意工夫で乗り切ります。

有賀の言葉

「絶望と希望は紙一重」(P313)

「難しく構えるな。彼方の友たちはいつだって待っているよ。そして僕も」(P314)

戦前、戦中、戦後

そして、平成を生きる佐倉波津子の現在。

さりげない一文に涙がでました。

私も「友」の一人に加えられたらいいな。

有賀憲一郎に恋する乙女として


↓ 妄想の世界に入りました。

「彼方の友へ」が映像化されたら配役は誰がいいかな。

佐倉波津子は黒木華さん。

「彼方の友へ」に心奪われた読者のみなさん、異論はございませんね。

有賀憲一郎は西島秀俊さん。

寡黙な男の有賀主筆。

私は西島さんかな。

この役はみなさん、ご贔屓の俳優さんを頭に思い浮かべてくださいませ。

長谷川純司は・・・難しい・・・。

芸術家で、繊細な純司先生。

ものすごく悩みました。

森山未來くんかな。

理屈っぽい上里編集長は堤真一さん。

黒のアームカバーもお似合いですからね(='m')


すてきな本と出会えました。

「友へ、最上のものを」

届けていただきました。

ナオ・・(ふう)
Posted byナオ・・(ふう)