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作家さんとの出会い


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木村友祐さんの

『幸福な水夫』 (未来社) を読みました。

― 「それにしても、震災前と震災後では、ぼくの書き方はガラリと変わってしまった」。
「幸福な水夫」(2010年発表)、「突風」(2015年発表)の小説2篇と書き下ろしエッセイ「黒丸の眠り、
祖父の手紙」を収録。書き方は変わっても、郷里の家族とちいさな命を見つめるまなざしは変わらない。
温かな、ときに激しい南部弁の響きに満ちた作品集。―

装丁もきれいです。

装画は榎本マリコさん

その工程が、書かれています。

こちら ↓

Japan Creators

トレペに印刷されたイラストも素敵。

木村さんの作品は初めて読みました。

― 病気で車椅子生活になった父と二人の息子が下北半島の温泉までドライブする、ロードムービー的な作品 ―

東京で暮らす ゆずる。

故郷の八戸に帰省し、父の和郎、兄の守男、東京で飼い始めた子猫と一緒に下北半島の温泉旅館に行くことになります。

なじみのない南部弁の会話に、最初は戸惑いましたが

親子はその地で暮らしているのだから南部弁でなければ

いろいろなことが嘘になってしまう気がしました。

P112

〈おれはどこかで、東京に流れている時間だけが”標準”で、
地方の時間や暮らしは遅れているとるに足りないものだと思っていなかったか・・・?〉

ゆずる の言葉。

私も名古屋に住みながら、東京にあこがれた世代。

10代のころは、ガイドブック片手に東京に行ったりしました。

今でも、東京(関東地区)には叶わないなぁ~と

敗北感のようなものを持ち続けています。

『幸福な水夫』を読み、父親として生き続ける和郎を応援したくなりました。

読むことができて良かった。

木村友祐さんを知ったのは

第161回芥川賞候補作となった小説の参考文献としてあげられた

『天空の絵描きたち』の著者として情報が流れてきたからです。

『天空の絵描きたち』は、文學界 2012年 10月号 に掲載された作品。

高層ビルの窓ガラスを清掃をする人を描いた小説 らしいです。

単行本にはなっていませんので、今は読むことができません。

単行本にならないかなぁ。

内容が気になります。

まずは、刊行されている作品を読むことにします。

『イサの氾濫』(未來社)

『野良ビトたちの燃え上がる肖像』(新潮社)

新しい出会い、それがどういう理由かは別として

嬉しく、楽しいものですね。