道尾秀介「向日葵の咲かない夏」
道尾秀介「向日葵の咲かない夏」 2008年8月1日刊行 出版社 新潮文庫
明日から夏休みという終業式の日、
小学校を休んだS君の家に寄った僕は、
彼が家の中で首を吊っているのを発見する。
慌てて学校に戻り、先生が警察と一緒に駆け付けてみると、
なぜか死体は消えていた。「嘘じゃない。確かに見たんだ!」混乱する僕の前に、
今度はS君の生まれ変わりと称するモノが現れ、訴えた。
―僕は、殺されたんだ。
半信半疑のまま、僕と妹・ミカはS君に言われるままに、真相を探る調査を開始した。
↑BOOKデータベースより
書評を見てみると
好きか嫌いか、はっきり分かれる作品の様です。
↓ネタバレあり
殺されたS君が、クモに生まれ代わりミチオの前に現れる。
妹のミカと一緒にS君の死の真相を探る。
S君は、クモになっても話せるので
自分が死に至るまでをミチオ・ミカに話すのです。
ミチオが犯人を捜す過程がS君の手助けによって解き明かされる
そんな展開でした。
しかし・・・後半・・・色々な事実が判明してきます。
道尾さんの作品は「ラットマン」に続き2作目です。
「ラットマン」ではミステリーにしては物足りなさを感じたので
今作品は異色で新鮮な気がしました。
面白く読み終えました。