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天道荒太「悼む人」

悼む人
天道荒太「悼む人」 第140回 直木賞受賞作
2008年11月30日刊行 出版社 文芸春秋

全国を放浪し、死者を悼む旅を続ける坂築静人(さかつき・しずと)。
彼を巡り、夫を殺した女、人間不信の雑誌記者、末期癌の母らのドラマが繰り広げられる


週刊誌記者・蒔野が北海道で出会った坂築静人(さかつき・しずと)は
新聞の死亡記事を見て、亡くなった人を亡くなった場所で「悼む」ために
全国を放浪している男だった。
人を信じることが出来ない蒔野は
静人の化けの皮を剥(は)ごうと彼の身辺を調べ始める。
やがて静人は、夫殺しの罪を償い出所したばかりの奈義倖世と出会い2人は行動を共にする。
その頃、静人の母・巡子は末期癌を患い、静人の妹・美汐は別れた恋人の子供を身籠っていた――。

静人を中心に、善と悪、愛と憎しみ、生と死が渦巻く人間たちのドラマが繰り広げられる。
著者畢生(ひっせい)の傑作長篇がいよいよ登場です。

↑文芸春秋オフィシャルサイトより

時間が掛かりましたが読了しました。

正直、重い内容に何度も挫折しかけましたが
天道さんの魂の篭った作品です。
最後まで読むことが出来て良かったです。

静人の人となりを表す話で心に残ったのが↓

一歩、一歩、足の下に何があるのか確かめるような歩き方も、
考えがあってのことだった。
それは
「自分の足の下には、誰かに深く愛されていた人物が、
かって横たわっていたということを感じながら旅をつづけていけないかと思い、
気をつけて歩くようにしたんです。」  -----本文より

エピローグは
静人の母・巡子の話で終わりますが何度も涙を拭いました。

読み終わった後
肩の力が抜けてフワッと軽くなりました。
表現しにくいのですが
今、不思議な感覚でいます。

直木賞・芥川賞には少し批判的でしたが
偉そうに言わせてもらえば
最近、少し見直してきました。(〃'∇'〃)ゝ

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